2026/09/17 20:00
オールドレンズを選ぶとき、焦点距離は写真の印象を大きく左右します。数字だけで決めるのではなく、何を撮りたいか、どの距離で撮るかを考えると、自分に合う一本を見つけやすくなります。
今回は、使いやすい35mm・50mm・85mmを例に、それぞれの特徴と撮影シーンを紹介します。
焦点距離によって、写る範囲と被写体の見え方はどのように変わるのでしょうか。まずは下の図解で全体像を確認してみましょう。

【35mm|風景や街歩きを自然に残す】
35mmは、目の前の景色を広めに写しながら、被写体との距離感も残しやすい焦点距離です。街歩きや旅行、テーブルフォトなど、周囲の空気を含めて撮りたいときに向いています。被写体に近づけば画面に勢いを出すこともできますが、人物へ極端に近づくと顔の形が歪んで見えることがあるため、少し距離を取ると自然です。
【50mm|迷ったら選びたい標準レンズ】
50mmは、被写体と背景のバランスを取りやすく、人物、料理、花、日常のスナップまで幅広く使えます。初めてのオールドレンズにも向いており、レンズの描写の違いを比べる基準にもなります。背景を整理したいときは被写体へ少し近づき、周囲の情報を入れたいときは一歩下がる。自分の足で構図を調整する感覚を楽しめる焦点距離です。
【85mm|人物や花を印象的に切り取る】
85mmは、背景を整理しながら主役を引き立てやすい焦点距離です。人物の上半身や表情、花の一輪など、被写体を大きく見せたい撮影に向いています。撮影距離が必要になるため、室内では少し扱いにくいことがあります。屋外のポートレートや、背景をぼかしたい場面で個性を発揮します。
【同じ被写体を3本で撮り比べる】
焦点距離の違いを理解するには、同じ場所で同じ被写体を撮り比べるのがおすすめです。35mmは周囲の情報、50mmは自然なバランス、85mmは主役の印象に注目して見返してみましょう。写真を並べて比較すると、画角だけでなく、背景の見え方や被写体との距離感も変わっていることに気づきます。
【選び方の目安】
街歩きや旅行が中心なら35mm、一本で幅広く撮りたいなら50mm、人物や花を印象的に撮りたいなら85mm。迷ったときは、普段いちばん撮る被写体から逆算すると選びやすくなります。
【まとめ】
焦点距離に正解はありません。35mm・50mm・85mmを使い分けると、同じ場所でも写真の距離感や印象を変えられます。まずは身近な被写体を撮り比べて、自分が心地よい画角を見つけてみてください。
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